【ポエム】荒木雅博にありったけの愛を込めて
#プロ野球
#私のアイドル
#荒木くん
#荒木貴裕も好きだけど
#荒木雅博
2014シーズン前、中日の北谷キャンプ。
試合に出られずベテラン故のスランプに苦しんでいた時期だった思う。
私は、1人黙々と汗を流す荒木くんを見ていた。
思わず、息をするのも忘れた。
いや、息をして許されるのか、そんな思いだったのかもしれない。
そして、落合さんがやってきて、一言二言。
深い師弟関係
苦しみと成功を知っている人間の必死な姿
見えないはずのありとあらゆるものが、確かに見えた不思議な瞬間だった。
私はそれ以来、荒木雅博という選手に魅せられてしまって、もともと荒木くんを教えてくれた荒木ヲタク(あれはオタクなのか?信者なのか?親衛隊なのか?)の友人がいなくとも、荒木くんを観れるチャンスと思うと、1人東京ドームのレフトスタンドで立ち見をしたことすらある。
荒木くんは、私たちをいろいろなところに連れて行ってくれた。試合にあわせて、たくさんの旅行もできた。5年連続でナゴドに行ったのだって、その記録が途絶えそうな最終日にナゴドに駆け込んだのだって、全部荒木くんのおかげだ。
恥ずかしながら私は、荒木雅博の全盛期を知らない。中日ドラゴンズが強かった頃の時代も、岩瀬のスライダーとか、アライバとか、そのコンバートとか、正直に言うと歴史上の出来事でしかない。
私が荒木雅博を認識したのは、紛れもなく、彼が全盛期を過ぎたあとだったのだ。だから、美しいだけではなかったはずだ。けれども、私の眼に映る荒木くんは、紛れもなく美しかった。
美しい荒木くんは、去り際も美しかった。引退会見の荒木くんの笑顔を見て、宮本慎也さんの引退を思い出した。やりきった男の最後というのは、こんなにも清々しいものなのだと。
やりきったとき人だけが見せる晴れやかさ。なんてかっこいいのだろう。
荒木くんが魅力的なのは、ストイックすぎることだけではなかった。
ベンチで、ベース上で、選手なコーチ、ドアラやつば九郎とニコニコしながらお話しているところを見ると、人として可愛らしくて仕方がない。
だから、一回り以上おじさんの荒木くんは、私にとって、アイドル。
そして永遠に、最強の心のお守り。誇り、憧れであり、ヒーロー。ガソリン。
今日もどこかで、あの人は懸命に走っている。走ったあとに、いつもの笑顔を見せる。
そう思うと、よし私だって、やってやろうじゃないかと。荒木くんが大好きな自分に、少し自信が持てるような気だってする。
荒木くんが引退して、私の中で何かが終わった。でも、引退セレモニーを見終えて思うことは、私、来年もナゴドに行くなということ。終わりなんかじゃない。続きなんだ。
拝啓 荒木雅博様
お疲れ様と、ありがとうは、何度言っても足りないけど、これからもどうぞよろしく 敬具